小エッセイズ
×海を見ながら
最近、会社近くの某海浜公園で昼ごはんを食べている。隣の先輩とずっと一緒にいるのが気まずいので、昼休みに辺りをプラプラしていたら辿り着いた。今は備え付けのベンチでコンビニのパスタを食べているが、いずれはここにブルーシートをひいて、海を見ながらサンドイッチを食べたい。毎日の楽しみとして。
×本
毎日の楽しみ。通勤帰りに必ず本屋に寄ること。研究者をやめて、1冊あたりの本代がすごく安くなったことに驚く。4冊買って5000円を越えない衝撃。専門書なら1冊の値段だ。社会人になって、時間と濃厚な本の代わりにお金を得ていると感じる。全部は手に入らないか。
×引っ越したい
全部は手に入らない。同期との競争を勝ち抜いて今いる部署に決まったが、想像よりやる気のない部署だった。隣の芝生が青く見える。しかも、3月に今の家に引っ越して、会社まで徒歩で通えていたのだが、今月から通勤1時間半の所に配属になった。塞翁が馬。良い結果かどうかは最後までわからない。今の仕事はテンション上がらないけど、結果的に良かったと思えたら満足。(過去の思い出を美化とかではなくて。)
小エッセイ
✕新幹線で会社に通っている。定期代はJRの料金しか出ていないので、完全に自腹である。月に+3万くらい余分でかかっている。財布は痛いが、やめられない。体の調子がめちゃくちゃ良くて、今日は耐えられそうだと思っていても、いざ満員電車を見ると、一発で怖気づき、反対側のホームへ直行する。調子が悪いときはいわずもがなである。会社から品川が近いため、電車(1駅)→川沿いをお散歩→新幹線、というルーティンが出来上がった。
新幹線で腹が立つこと。自動改札絶対使わないマン。自動改札が使えない時期、改札で長居されて困った。到着よりかなり早く席を立って、連結部に来るマン&ウーマン。混雑時はすでに定位置が決まっているのですごく邪魔。席に座っていたくせに立っていた人より先に降りようとするマン。そんなに都合よくいくわけないだろばーか。
あと、この間、新幹線の改札で女性の新人職員が数人で話しているのを撮影しようとしていたおじさんがいてすごく不快だった。
✕自虐のテンプレート
A「みんなが自分の悪口を言ってるんじゃないか不安。絶対自分は嫌われている。」
B「誰もあなたのことなんか気にしていないから大丈夫。」
ここまでは定型だけど、この先、
A「好きの反対は無関心。やっぱり自分は好かれてない。」
ここまでテンプレ化しよう。
✕新横浜はIT企業が多いせいか、ブックオフの「情報科学」コーナーが充実している。プログラミングだけじゃなく、理論系の本もたくさんあってうれしい。その一方、この間久々に国立の本屋行ったら、『ゲンロン』の前で両腕を組んで仁王立ちしている大男がいた。これぞ国立という感じ。
✕人との関わりが薄いので書くことが少ない。会社の人たちもそこまで話しているようには見えない。ありがちな孤独を感じている。僕の場合、勉強会後の飲み会くらいしか人とまともに話す機会がない。もちろん新しい友人なんてできないし、ましてや彼女をや。勉強会を孤独を埋めるためのものにしたくない。ので、新しい人と出会っていきたいですねえ。切実。
近況報告2
仕事がきつい。
今までは超楽しかったのに、先週末から仕事場が変わって苦しくなってきた。
今週はどうなるのか。
仕事帰り、何かに希望を託さなきゃ、手ぶらでは帰れない。
目に入った宝くじ売り場に吸い込まれる。
思ったことが全然言えない。
愛想よく笑っても笑わなくても好かれないし。
休憩時間のお菓子をスルーされる。
今の業務で結果を出した先に何もないのが問題。
「メールを送る」とかでさえ、一旦ToDoリストに書かなきゃ出来ないというのに、
先も見えずやり続けることができるだろうか。
寝る時間か。
近況報告
3月26日。大学内の共有スペースでこれを書いている。証書と引き換えに学生証を返却させられたため、キセルしてどうにか侵入できた。修論奮闘記を書くために2ヶ月くらいアップしていたが、何も書かないまま4月になるので、近況についてまとめておく。
【近々の出来事】
・大学院を修了した。
色々あったけど修了できた。一時期(修論提出10日前)はマイナビ2018に登録する程追い込まれていたが、諸々が上手く転がって無事に着陸した。(←やはりここの話は書きたい。)修了できたことは心底どうでも良いが、退学せずに済んだことと、再び就活をしなくて済んだことと、4月から内定先で働けることがうれしい。
・引っ越した。
新横浜に引っ越した。それまで住んでいた大学の近くのアパートには8ヶ月くらいしかいなかったが、猛烈に飽きていたのでとても良かった。週2でバーミヤン、週1でモスバーガーに長居するのもうんざりしていた。代償となる場所を新居の近くでも見つけなければならない。
・組込み系の部署に配属された。
4月からIT系の会社で働くことになっているが、希望していた組込み系の部署に配属予定となった。どうして組込み系かと言われれば、「希少だから」というのが理由としてはでかい。web系などと比べて、(調べたことはないが)会社が圧倒的に少ないと思う。ピラミッドは小さい方がモチベーションも上がりやすい。別の理由は、僕の性格的なことだ。哲学にせよプログラミングにせよ、何か新しい情報を得たとき、応用することよりも、どうしてそれが成立したのかに目が行く。単に歴史が好きというだけでなく、それが成立する基盤全体に興味がある。組込み系は、アプリとかが成立するための基礎を開発すると聞いたので、なんか向いているのではと思った。
以上!
人生で初めてラップをした
2月3日 冬の朝、はるか後方からやってきたはずの締切に猛追され、パニック状態になっていた僕は、ほとんど見直さずに発表原稿を送信した。発表用にまた資料を新たに作って持ち込まないとマズイだろうなー。修論不受理も十分にあり得る。つらい。
(※ 後日談。発表用に新たに作り直した原稿は、丁寧に作りすぎたために本番で発表時間を超過し、強制終了させられましたとさ。)
原稿提出後、予約していたラップ講座に行ってきた。以下のイベント。
紀伊國屋本店で開催され、全部で20人弱くらい集まっていた。
19:00~、イベントがはじまる。
簡単なあいさつの後、いきなり自己紹介ラップを作ろうというコーナーへ。
いつもの僕だったら逃げ出すところだが、
この日、連日の徹夜と前日に飲んだ抗うつ剤が効いたためか、テンションが異様に高く、いつになく楽しめた。
今回は8小節の自己紹介ラップ作りにチャレンジ。
以下の方法を教わった。
【自己紹介ラップのレシピ】
最初の2小節:自分の名前、どんな人間なのか。
2つ目の2小節:仕事や現在やっていること。
3つ目の2小節:出身地、レペゼン。
4つ目の2小節:将来の夢や野望。
2小節ごとに5分位時間を取ってくれたが、いざ作れと言われると、焦りプラス下手なものは出せないというプライドも混ざって一文字もも書けない。しかも自分がどんな人間かわからない。
いよいよ発表タイムへ。当然ながら、最初に手を挙げる人は超上手い。
ラップが上手いだけではなくて、ちゃんと場が盛り上がる要素も入れてくる。
その後もどんどん手が上がり、みんな良いラップをかましまくっている。
音に合わせてラップ出来てない人でも、全員どこかで一回はウケている状況。
約半分くらいの人がラップし終えた後、時間の都合上、あと一人と言われた。
気づけば手を挙げていた。
僕が発表したラップ
オレの名前はMC NAOYA
研究生活2年目の青葉
今はやってるぜ哲学研究
社会人はおごれよ缶ジュース
熊本生まれのレペゼン長崎
カステラの魅力伝えるよあなたに
体はでかいが心は繊細
夢は文春でエッセイの連載
実は「おごれよ缶ジュース」でこっそり狙っていたのだが、全く反応がなく、それだけでパニックになってしまい、その後はグダグダで終わった。。
(今見ると「研究enuu」と「缶ジュースanuu」て韻踏めてなかったんだなーと気づく。本当は「年収enuu」で韻を踏みたかったのだが、「同級生は数倍の年収」とか自虐にしかならないので諦めた。)
ただ、分からないもので、3小節目の「カステラ」の箇所がグダグダながらも好反応が返ってきて救われた。最後はもう音が完全に消えていたけど、強引に最後まで終わらせた。
文春でエッセイとか..、誰にも言ったことがなかったけど、「野望」というキーワードで最初に思いついた。自分を知る。
貴重な体験ができた。抗うつ剤バンザイ。
修士論文を書きながら励まされた歌
修士論文を書き終えて2週間が経つ。僕にとって修士論文の執筆は、これまでの人生の中で最も長い時間嫌なことに向き合った経験だった。これまでずっと、何か嫌なことが起こりそうだという気配だけで真っ先に逃げていた僕が、よくもまあ乗り切れたと思う。といっても、まだ今週末に口頭試問が控えており、悪夢はまだ終わっていないのだけれど。正直、修了できようができまいがどうでもいい。自分の能力のなさに悶え苦しみながら修論を書き上げた日々に比べれば、中退して就活して辛酸を嘗めることになろうが、平気だ。社会人としての適性を否定されるより、研究者としての知的能力を否定される方が遥かにキツかった。唯一良かったことといえば、この数ヶ月で苦しみに対する許容値がグンと上がったことくらい。
以下、私が執筆中に励まされた音楽を羅列する。
「人にやさしく」 ブルーハーツ
人にやさしく ブルーハーツ 歌詞付き -Hitoniyasashiku The Blue Hearts-Lyrics
提出1週間前、指導教官からの全否定コメントに頭がおかしくなり、半ばヤケになりながら聴いていたのがこの曲だった。本当に余裕がなくなった時、結局心をなでるのは小洒落た言い回しではなくて「頑張れ」の一言だと痛感した。大音量で再生し、麻薬のように脳にぶち込みながら書いていた。
『できっこないをやらなくちゃ』 サンボマスター
ストレートな歌詞に励まされる。「君ならできるどんなことも」という過大評価が、自信を失った人にとってどれだけ有り難いか。
『明日はきっといい日になる』 高橋優
高橋優初監督MV作品「明日はきっといい日になる」オモクリ監督エディットバージョン(Short size)
何のためにこんな苦しみを味わうのか。この曲を聴いて、自分の明日のために苦しむんだなと思った。向き合うのがどんなに嫌でも、ここで完成させなければ、僕はたぶん一生何も作り上げられない。どんなにカスな内容でも人に見せなければ、僕は誰でもできること以外、他人の前で何もできなくなってしまうと思った。
あと、この歌はPVも最高だった。僕の場合、自分が無能なのが辛かったので、最初に出てくる男性に自分を重ねてしまう。高橋優の他の曲も全部が響いた。
『刹那』 creepy nuts
執筆中、外を歩きながらこの歌のフレーズをよく口ずさんでいた。
「こんなもん ハナから笑い者にされに行くようなもん」
「何もよけるな 何もためらうな 何も恥じらうな 何も怖れるな」
既に少し仕事が始まっているが、有能にはなれなそうだ。これからも何度も聴くことになるだろう。