常識が違う恐怖
鼻が詰まる。大掃除をしてからというもの、一日中家の中でほこりが舞っているので、持ち前の鼻炎の勢いが止まらない。窓を開けるとすぐ前が歩道橋なので、カーテンは年中閉めっぱなしだ。おかげで鼻孔も心も閉じきっている。始業前の会社は静かすぎて、鼻をかむ事ができない。仕方がないので、口呼吸でしのぎつつスマホを見ていると、いつの間にか息をすることを忘れ、窒息しそうになる。「存分に太陽をに吸い込んだバスタオルで思いきり鼻をかむこと」が叶えたい夢トップ10入りするほどには追い詰められている。
常識が違う。「鼻をかむ」ことが、人前で堂々とする行為だとは思われていないのが、非常に辛い。鼻炎持ちは少数派でも何でもないのだが、鼻炎ではない人が常識の基準となっている気がする。
僕が思う鼻炎に関する常識はこんな感じだ
【常識内】
鼻をすする、ティッシュで鼻を拭く、ハンカチで鼻水を抑える、ティッシュで鼻をかむ(音量小)
【常識外】
ティッシュで鼻をかむ(音量大)、ハンカチで鼻をかむ、ティッシュを鼻に詰める
だが、ティッシュを鼻に詰めている人はたまに存在していて、場所に関わらず平然とやっていたりする。僕だってやりたい位なので不潔とは思わないが、「おいおいそれセーフか!?」とそわそわする。「常識を知らない人」という言葉は何なのだろうか。文頭に「私が思う」をつけてほしい。こっちの常識は違う。
女性は男性より嗅覚が優れていると聞いたことがある。やめてくれ。自分で確認しようがないから。ただでさえ自分の匂いは分からないと言われているのに。そうでなくても私は鼻炎であるのに。