無意味のような生き方

組込みエンジニアが怒りと無念をさえずるブログ。

残業話に先はない

仕事のチームに新しい人が入ってくることがある。

 

新しい人が入るタイミングがいつも急なのは、普段から人月商売をしているくせに、一番のメリットであるはずの人の数が合っていないからだ。「3人でやる仕事です」と宣言してお客様から了承を得たにもかかわらず、最初から1人しかいないみたいな事が多くてうんざりする。神話にすらならない。

 

新しい人と話すことといえば、鉄板は住んでいる地区の話。みんなが持っている情報だし、少しは興味がある。それに、たとえ住んでいる地区が本当にどうでもよいところであったとしても、駅まで何分とか、なんの電車に乗ってるかという話題で話をつなぐことができるので、会話下手にはありがたい。趣味とかだと、自由度が高すぎて対応できない可能性があるので、こちらから質問したことは一度もない。カウンターで質問を返されたくないからというのもあるけど。

 

話題が仕事の話になることもある。お仕事系の話は、自分の知らない有益なことを知れるかつ興味もあるので楽しい。ただ注意しなきゃならないのは、相手が知らないことに対して、馬鹿にした素振りを一瞬でも見せたならば、末代まで恨まれることだ。エンジニアに限らず、専門分野を話すときは繊細になることを心がけたい。あと、お仕事の話で気をつけたいのが、残業の話をすることだ。それまで技術の話で盛り上がっていても、話しやすいから・共感を得やすいから・なにか話さなきゃという理由でつい残業の話をすることがある。

 

このプロジェクトは残業が多いですよー
これから残業ばかりになると思いますー
月何時間残業したことありますかー?

 

決して話は盛り上がらない訳ではない。でも、残業したい人はいないのだし、絶対に割れない話し合いは、雑談レベルであってもあまり面白くない。残業話からなにか新しい情報が出てきたり、面白い意見が得られることはほとんどない。あったとしても、それを求められていない気がする。そして何より問題なのは、一度会話の偏差値が下がると、なかなか上がりにくいことだ。社畜の話から専門的な話に戻しただけで「真面目か」という雰囲気になってしまう。逆はすぐできるのに。