無意味のような生き方

組込みエンジニアが怒りと無念をさえずるブログ。

可愛くなりたい

アメトーークの『仮面ライダー芸人』を観てなんとなく懐かしくなり、数日かけて『仮面ライダー剣』を全話見直した。当然ながら10年前にリアルタイムで観ていた時と印象が変わった所がいくつもある。特に変わったのは、当時は何となく印象の悪かった睦月(ダメな後輩)が、今見ると一番おいしい立場に思えるところだ。最終回ギリギリまで独り立ちできず、主人公達に迷惑をかけっぱなしな彼は、10歳の目にはイライラしてみえた。だが、15年経ってみると、イライラはすべて可愛げに変換されていた。確実にダメな奴で、人に迷惑はかけまくっているのだが、それも含めて魅力に思えてくる。実際、作中でも「ほっとけない」という理由だけで、アンデッド(敵)が計2体も彼のために自ら犠牲になった。さらに、恋人も迷惑のレベルを遥かに超えた被害(暴力含む)を与えられ続けたにもかかわらず、最後まで彼を見捨てることはなかった。

気づいたら世の中は可愛げの時代になっていた。いや、もしかしたら昔からそうだったのかもしれないが、コロコロコミックに夢中で素通りしていた。最近読んだ本の中で、犬山紙子がモテる男の条件に「間抜け力」を挙げていた。女性が男性を評価するとき、今の主流は「かっこいい」ではなく「かわいい」らしい。男の間抜け姿、たとえば飼い犬に舐められているところとかを見てグッとくる、というのがトレンドのようだ。TVなんかはすごく顕著で、可愛げがない(要するに見下す要素がない)人間はすぐに出なくなる。

「可愛げ」の正体って何なのか。しばしば、間抜けな所とかダメな部分に対して「可愛い」と言われる。よし。ならば僕のダメな部分、特に磨けば光りそうな部分を書き出してみよう。書いたら明日が早いので今日は寝る。

(僕の愛されダメポイント)

・〆切ギリギリにならないと動かない。
・動いても結果的に間に合わなくてあたふたする。
・わざと寝ないで本番に臨むなどのセルフ・ハンディキャッピングをしてしまう。
・30秒以上連続して話ができない。
・趣味が読書とお笑いしかない。
・人の良い部分を素直に褒めることができない。
・寒がり・猫舌・色白・痩せ型。
・宗教の勧誘を断るのが苦手。
・炭酸水とアーモンドが好き。
・鬼片付けられない。

勝ったな。