無意味のような生き方

組込みエンジニアが怒りと無念をさえずるブログ。

30歳のはじめに

3ヶ月前、30歳になった。やりたいことがないので、やり残したことはない。もし10年前に戻れたとしても、今のメンタルのままなら(ほぼ)同じことを繰り返す自信がある。高校に入学して最初の部活動を選ぶとき、各教室ごとに部活の受付が行われていたのだが、最初僕はテニス部の教室を間違えて体操部の教室にいた。女子の多さに気づき、あわててテニス部の教室に行ったが、もう顧問からの説明が始まっているのを入口から覗き、教室に入れず家に引き返した。結局高校時代は部活に入っていない。大学の時も席がある程度埋まっているという理由で講義を休んだことは数知れないし、つい先日も自動車教習所からの催促電話を出る勇気がなくて無視した。このまま免許は取れないかもしれない。性格の変わらなさについては、本当に自信がある。

年齢のことを考えていたら、大学院生の時、バイト先の大学生から「大学生の時にやっとけば良かったことって何ですか?」と聞かれたのを思い出した。今思うと、失敗例にするなと怒るべき案件だったのだろうか。やっといて良かったことじゃなくて、なぜやっておらずに後悔している前提で話をするのか。相手がホリエモンみたいな成功者だったらまず「大学生の内にやってて良かったことは?」と質問するのではないか。

『生きるススメ』という漫画が好きで、その中の「D'ont trust over 30」という短編がある。30歳を前に会社を辞め、役者を目指した年上の同僚に「世界の真理は30歳までに理解され、それ以降は忘れていくらしい」と言われた主人公。数年後、TVに映った彼を見て「あいつは30で狂ったのか、それとも29で何かに気がついたのだろうか」と呟く場面がある。私が29で気がついたことといえば、人の性向は変わらないことであり、30で狂うとすれば、人の性向が変わらないからだろう。

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