無意味のような生き方

組込みエンジニアが怒りと無念をさえずるブログ。

砂の城

11月。約2ヵ月後に修論の提出を控えている。進捗は危機的状況であるが、後年思い出すために、これまでの院生活1年半を内省的に記録をしておく。

2015年4月。私は哲学系の大学院に入った。大学時代に不勉強だった私は、大学院に入るまで、ノートとブログの上でしか哲学(まがい)の文章を書いたことがなかった。砂の城でたとえるなら、周りに誰もいない自分の家の庭に、好き勝手に建てていた。未完成でも誰も気にしないし、学問的に不適切でも何も言われない。他人と比べる環境がなかったので、自分の能力に自信をもっていた。当時は、哲学をやらないと生活が送れないと信じ込む程のめり込んでおり、ここで本格的に学ばないと一生後悔すると思って、大学院に入学した。

入ってからは苦しみの連続だった。頭の出来から違う人に何人も会った。知識よりも議論スキルの高さに驚かされた。俺みたいに止むに止まれぬ気持ちで哲学をやっている人は誰一人いなくて、みな知的能力のやり場として研究しているような人ばかりだった。よく、才能のある人なんて僅かだと言うが、確かにとんでもなく才能のある人はいないだろう。だけど、俺と彼らの間には明らかな才能の差があって、その差はもしかすると人生で埋まらないかもしれない量だった。僕は、今までの自分の家の庭から、急に都会の巨大自然公園に来てしまったような気分だった。周りで山ほどすごいものを見せられた後に、自分で作る気など全く起こらなかった。

発表は4回した。1回目は1年の12月で、次は2年の6月だった。どっちもボコボコにされた。1回目のときは3時間かけて原稿の一行一行を批判された。途中、「もうやめてくれ!!」と本気で叫びたくなった。褒める言葉は一つもなかった。僕の城は、跡形もなく粉々に破壊された。今後に活かせそうな所は何も残らなかった。

2016年4月から就職活動が本格的に始まった。僕は遊び場(哲学)にほとんど寄らなくなっていた。前みたいに自由に遊ぶことはできない。一人でやっていても有能な人たちの影がちらつく。

9月。修論の中間発表のため遊び場に戻ってきたとき、そこは雑草だらけだった。僕がいない間、周りは着々と自分の城を作り続け、確実にスキルアップしていた。僕は何も書けなくなった。見せるのが恥ずかしい。実力不足がバレたくない。書いても確実に批判されるから怖い。寝ても寝ても眠い状態に陥り、結局、夏休みはほぼ勉強しなかった。

10月。指導教官に怒られて数日後、いよいよ追い詰められた僕がやったのは、どでかい塀を建てることだった。まず、たまにしかゼミに行かない。たまに行っても質問だけして、人の話は聞かずに帰る。とにかく周りの有能な人達を視界に入れないようにした。一人で論文を書くときも、心のなかから沸き起こる有能人間のプレッシャーには「うるせえ!」「関係ねえぞ!」と暴言を投げつけた。何度も。そして次に、砂場の草むしりを始めた。最先端の論文を読むことは止めて、入門書を一から読み始めた。身の丈に合ったことをやろうと思った。新たな発見はないがスイスイ読める。少しだけ自信がつき、何より楽しんでいた頃の自分をを思い出せた。さらに並行して、自分への賞賛の言葉をwordで書き貯めた。パソコンを開くときに5つ、閉めるときに5つをノルマに決めた。自分を肯定できていれば、批判されるのを怖がることもなくなるんじゃないかと思った。

11月11日。中間発表だった。ギリギリまで原稿を仕上げるのにかかり、発表は上手く行かなかった。そして相変わらずの緊張しい&説明下手で、質問にもまともに答えられなかった。だが、論文の内容自体は、思ったほど批判されなかった。説明不足の点や構成のアドバイスや感想をもらっただけだった。まあ、俺にしては上等でしょう。

どう頑張っても今の自分では60点しか取れないとわかったとき、僕は諦める道を選んだ。60点の自分を認めて、その次の70点を目指す生き方は無理だった。60点を見せたときの批判に耐えられない。優れた他人の話を素直に聞き、今後に活かそうと思うことは無理だった。僕は、他人なぞどうでもいいと開き直ることもできず、かといって他人に高評価されるよう合わせにいく能力もなく、ただただ他人の評価に怯え、傷つくのが怖いだけの人間だった。だけど、今はもう、それでもいいやと思っている。そのままの性格で、上手く世間にハマるスタイルを見つけていけばいい。基本的には塀の中にこもって、ゴソゴソと城を作っていこう。それで、たまーに他人(優しい人に限る)に見せて「へー」って思ってもらえたらいい。

『逃げるは恥だが役に立つ』 3話までの感想

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(以降『逃げ恥』と略)を観ている。一緒に話せる友人が切に欲しいけれど、いざとなったら何も話せない気がする。なので、ここまでの感想を自分なりにまとめておきたい。

 

星野源だから許される(?)*1

 

最近、地味系黒縁メガネが主役のドラマ・映画が多い。何故だか、この手の作品の多くが、主役に有名俳優を起用している。代表的なのは、神木くん(『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『3月のライオン』)だが、他にも、大泉洋(『アイアムヒーロー』)とか、今回の星野源である。もちろん、映画・ドラマに有名俳優を使うのは当たり前だろう。だが、一方でヒロイン役はわりと無名だったりするので、ここには何らかの理由がありそうだ。

 

今回の星野源もこれまでの神木くんの作品も、別に彼らでなければならない理由はない。失礼だが、もっとイケメンの若手俳優なら事務所に山ほどいるはずだ。なのに、黒縁メガネをかけた途端に彼らだけが投入されるのは、それほど黒縁メガネが見た目のパワーを下げてしまうからではないか。よく分からん奴が地味な格好にメガネをかけると、どんなに見た目が良かろうが、「こいつ誰やねん」で終わってしまうからではないか。つまり、絶対に見た目で差し引かれる分を補うのが、中の人である神木くん、星野源の有名力なのではないだろうか。(特に星野源の場合、本人の人格が知られているので、ドラマ内のガッキーとの会話を星野源で脳内補完しやすいというのもある。)そういえばライアーゲームの黒縁メガネは2人とも「キモい」「ホラー」系だった。やっぱり、黒縁メガネで好印象に見せる方法は、中の人の力に頼るしかないのかもしれない。

 

星野源の家がオシャレすぎる件とか】

設定は35年間彼女がいない童貞おじさんのはずなのに、あの部屋は違和感しかない。綺麗なのはいいけど、小物がいっぱいあるのはあり得ないでしょ。服も女受けしそうなのばかりだし。あと、ガッキーが派遣切りされたのもすごく違和感がある。あの見た目であの人生を送るだろうか。

 

【性質の束】

あの主人公2人と僕は性質のほとんどを共有している。ガッキーの性質(25歳、文系大学院出身、理屈好き)と星野源の性質(システムエンジニア、童貞おじさん、黒メガネ、無口)を合わせたのが僕だ。人気のある2人と同じ性質をもっているのに全く人気がないとはこれいかに。

 

【エンディングのダンス】

マルモのおきて』のEDではロック歌手の世良さんのダンスが下手なのがハマっていたが、今回の古田新太だと完璧に踊れた方が板につくし面白い。何が違うのだろう。ガッキーのダンスが至高なのは言うまでもない。

 

*1:この「(?)」という表現は、哲学者Gideon Rosen氏の”The refutation of nominalism (?)”という論文のサンプリング。小じんまりとしていてなかなか気に入っている。

『ゼロから始める オクテ男子愛され講座』 ①

最近コミュニケーション関係の本を読み漁っている。

 

そんな中、この本が心にグサグサ刺さったので、印象に残ったフレーズと感想をメモしておく。( ※以降【】内は本の目次 )

 

 

STEP1 見た目を変える

[服について]店員に「どんな服をお探しですか?」と聞かれたら、「合わせやすくて、さわやかな感じ」と答える。

難易度たけー。このまま言うのはいかにもテンプレで馬鹿にされそうだ。「合わせやすい」って言うと「何に合わせるの?」って返されそうだし、「さわやかな感じ」というのは夏まわりの時期しか通用しない気がする。

 

[服について]洗濯物をすぐ干さずに放置すると腐臭が発生します。また、部屋干しだと生乾きでクサくなったり部屋のニオイがうつったりするため、天日干しして風を通すのがベスト。/洗えない服は、布用消臭スプレーをシュッシュして、外に吊るして風を通しましょう。

参考にする。大学の4.5年間、ほとんどの日を臭い服で通学していた自信がある。シャワーも2日に1回くらいしか浴びなかったし。今考えると異常だった。そりゃあ女子から話しかけられないわけだ。(他にも問題はあっただろうが..。)

 

 

STEP2 第一印象を磨く】

[口調について]緊張すると小声でボソボソしゃべったり、つい早口になってしまいがち。落ち着いた口調でハッキリしゃべるを意識して慣れるようにしましょう。

小声ボソボソは頻繁にやってしまう。絶対に、思春期と大学時代に聴いていた川本真琴のせい。 『1/2』のなかで「くちびる」を「きゅちびる」と言ったり、「考えてもみるけど」を「考えてもみるけえど」と言ってるのに憧れてこうなった。いい加減治しなさい。

 

[好かれない言動について]遅刻してきて謝らない・初対面なのにタメ口で偉そう・目の前であくびする・「眠い」「疲れた」を連発する・顔に向かって指や箸を指す・会話しながらしょっちゅう携帯を見る・・・など。

携帯はしょっちゅうやってしまっている。集団で話に入れない時、失礼だと知りながらも、手軽なのでついつい逃げ込んでしまう。が、おそらく本人は逃げ込んだつもりでも、傍から見たら精神的に幼いのが丸出しで滑稽に写っているだろう。理想はこちらから話に入ることだが、たとえそれが出来ず心臓がバクバクでも堂々としていた

 

 

STEP3 会話力を上げる

[初対面の相手に「休みの日は何をしてるんですか?」と質問したところ、「ケーブルテレビでドイツのサッカーの試合を観てます」と返ってきた。こっちは全く興味がない。]主語を「ドイツのサッカー」でなく「相手」にすればオッケー。
「(あなたは)そのチームのどこが好きなんですか?」
「いつどんなキッカケで好きになったんですか?」
「なんで他の国でなく、ドイツのチームが好きなんですか?」
「サッカーはしてましたか?」
「ドイツ(または他の国)に行ったことはありますか?」

内容のことを聞いてしまうと、知識を披露するだけになってしまう。余程のことがない限りwikipediaを越えられない。今の時代、人の話ならではの特徴ってその人がどう思ったかしかなさそうだ。すごく参考になった。一つだけメモっておくと、「なぜ?」に答えるのは労力が高いとが就活してわかったので、頻発しない方がよさそうだ。

 

皆さんも、立て板に水のようにペラペラ話す人に好感を抱くわけじゃありませんよね?シャイで口下手でも一生懸命に話す人は「誠実で信頼できる」「人柄がよさそう」と思いませんか?それは女性も同じです。

 はい。

 

 

【STEP4 プロフィール】

ズッコケエピソード(ちょっとした失敗やトラブル)も「気取ってなくていいな」と好印象につながります。

 これとこの後の自虐エピソードとの違いがわからない。

 

 

STEP5 会話で初心者がやりがちな失敗】

自虐ネタには要注意。「つまらないサラリーマンですよ」といった発言も、本人は謙遜のつもりでも「卑屈」と受け取られることもあります。それに相手もなんと返していいかわからないし。

twitterに「失敗談」と「自虐ネタ」の違いがわからないと呟いたところ、「エピソードに対する態度の違いなのでは」というコメントを頂いた。ある経験にポジティブないし無関心(0~+)な態度をとっている場合「失敗談」になり、ネガティブな態度(-)をとっている場合「自虐ネタ」になるという説。上手い分類だと思う。だが、区別はともかく、ポジティブなのは失敗談と呼べるのか?失敗談に対し〈その失敗があったから今の成功した自分がある〉を接続されたら、そりゃ人生全体で考えたら成功談なのでは?と言いたくなる。

 

 

【STEP6 女心が一気にわかる!5つのポイント】

「女性は自分以外の人間への態度をよく見ている」と胸に刻みましょう。そして「いつなんどきでも、誰に対しても紳士たれ」と血液のビートに刻みましょう。

前半に書いてあった、ジョジョでいうとジョセフでも承太郎でもなくジョナサンを目指せ、というアドバイスがわかりやすくて良かった。「僕は本当の紳士を目指している!」という名言は受け入れ易い。「本当の」がつくことで女尊男卑っぽい部分を排除できているのが上手い。つづく。⇒

 

頭のなかの整理帳

8月から何かを毎日続けようと思い、またも懲りずにブログを選択する。今回はブログ以外にも、プログラミングの勉強、研究にも毎日一定の時間を割くようにする。ずっと決意しては失敗、決意しては失敗..の繰り返したが、25歳になっていよいよ同世代がガンガン活躍してきているのを見ると焦らずにはいられない。数年前までスポーツ以外では、同世代が活躍してても特別扱いだったが、最近じゃ「期待の若手」か場合によっちゃ中堅扱いもある。本当に全く珍しいことではなくなった。やばいやばい。圧倒的に遅れてる。今成功している人はだいたい5、6年前とかから始めているんだ。必死こいてやらねば。ブログ・研究・IT。ITは仕事で使うから当然として、その中でも(特にエッセイのような)文章がかけることを強みとしたいので、ブログも全力でやる。研究はとりあえず卒業するまで。

ブログは短文でただ更新しても仕方がないので、2000字以上という制約を設ける。クオリティは今のところは無視。今回は猛烈な眠気もあり、思いついたことの雑記録。

 

 ◯ 研修

今日はNAI定先の研修だった。前日からものすごく緊張し、布団に入って数時間眠れなかった。さらに当日の出社前は会社前のコンビニのトイレで吐きそうになったくらいだ。だが、行ってみると意外と楽しかったのだった。..なんてことはない。やはり辛いよね、当たり前。本当に誰とも仲良くなれずに終わった。でも今回はいつもと違って僕だけでなく周りもそうだったのでダメージは少ない。いやいや、結果残せよ俺。やっぱり話すの難しい。数人で班が組まれていたのだが、まず全く輪に入ろうとすらしない人がいて、空気が重くなっていた。さらに、ある男が俺とは別隣の女の方ばっかに話しかけるので遠慮してしまい、全然喋れなかった。情けない。そればかりか、研修担当の人を不快にさせる発言もしてしまった。家に帰ってから気づいたが、あれは大きなミスだった。百番煎じで何の面白さもないただの嫌味を言ってしまった。申し訳なさで一杯

 

◯ 研究

捗らない。就活を本格的に始めてから(4月~)、自分の気持ちが大いに変動してしまい、研究への情熱がすっかり消え去った(というか仕事の方に移った。)元々情熱だけで研究へのモチベーションを保っていたので、それがなくなったら文献を読むする理由もなくなってしまった。確かにまだ「面白さ」は残っているけど、それだったら専門以外の勉強の方が遥かに楽しい。論理学とか。ただ、やはり修論は書かにゃいかんし、それなりに時間をかけるのならば、よい仕事をしたいと思う。そのために毎日時間をかける。もう完璧にわからにゃいかんからな。これまでのようにはいかない。

 

◯ 快感

『快感回路』という新書を読んでいるが面白い。酒、麻薬、セックス、食べ物、買い物、ダンス、これらはすべて同じ快感回路を興奮させるらしい。さらに言えば、我慢、納税、勉強、ボランティアだって同様らしい。だが、もしそうならば、一方が悪徳で、一方が美徳とされるのはなぜだろうか?そもそも快感をなぜ法律や道徳が取り締まるのか?この辺をこれから読む。すごく楽しみ。

 

◯ 私の好きなもの

気がつくと嫌いなものについて書いてしまうので、たまには好きなものについて書こう。私の好きなもの。仕事ができそうな黒髪ショートの女子がぴたっとした服を着て早足で歩くところ。私の好きなもの。内気な人。普段はずっと下むいてぼそぼそ話すのに自分のフィールドになると活き活きしているところ。私の好きなもの。凍るギリギリのビール。私の好きなもの。意志の強い人。

 

面接につぐ面接

面接につぐ面接。2日連続というわけではないけれど、1日おき。月曜~木曜まで毎日会社に行っては、何かしらやらされる日々。常に緊張状態。荒れる胃。眠れない夜。あと6時間、5時間、4時間、3時間半..と、起床時間まで迫ってくる。それでも目覚ましを使わずに起きてしまう。神経使いまくりモード。今日の面接は朝10時から。今回の就活で2回目となる2次面接。かなり行きたい企業。夜に企業データ調べたら、小規模の割に売上高が良いのだ。俺が今内定もらってるとこの3倍近くある。従業員数は1.5倍くらいなのに。まあそんなことはいいとして、朝8時すぎに出発。全く眠くない状態。電車。国分寺から新宿直通の通勤特快に乗り換えたら、激混みで精神がものすごくすり減った。きつい。まるで弁当箱の中に放り込まれた生肉のよう。徐々に疲労とかが溜まっていくのが実感できる。己が生物であることを実感する。全然嬉しくねえ。持続可能な通勤、生活を模索していく。東京ジャングル。

 

快速に乗れたおかげですごく早く到着。面接開始の45分前。前回同様、会社があるビルの1階のベンチでコーヒーを飲みながら面接の対策を練ろうと思っていたのだが、運悪く席が埋まっている。近くにマクドナルドがあったのでそこへ向かう。今日こそは200円マックを頼むぞと思いながら、ビビって毎回別なものを頼む。今回もフィレオフィッシュ頼んでしまいました。せこいと思われたくない。小さなプライド。席に座り、面接の対策を練る。もう大体質問への答えも決まってきたのだけれど、いくつか未確定なのが残ってる。例えば「集団で課題を解決した経験」。ねえわ!1人で問題抱えてて1人で解決してきたわ大体!!あとはあったとしても協力してもらって解決。人任せ。自分じゃ何もやらない感じ。ですよ。

 

そんなわけで何も思いつかないまま、面接が始まる。部屋に入ると、いきなり人事の人から「簡単なワーク」があると言われ、めちゃくちゃビビる。なんてしてる内に、面接開始。面接官は管理職の人と現場のリーダーの人。管理職の方は目が奥まっててガチャピンに似ている。人で言うと笑点のピンクみたいな感じ。それでもう1人の現場の方はコンプリートなジャイアント白田。10人いたら10人が似ている芸能人で挙げるくらいのポテンシャル。このガチャピンと白田さんにガシガシってこともなくて、割りとわいわいツッコまれ和みながら面接を受けた。ただ、要所要所で上手く返せなかった。「プログラミングのどこが楽しかった?」あと大学時代に就活しなかった理由とか。これはどうしようもない。俺のクズなトコだけれども。うん。そしてワーク開始。ある電子機器の要件定義をやらされた。実行中、面接官は出て行くのかとおもいきや、ずっと部屋にいた。今考えると、最初に「何かあったら質問して」と言っていたのは完全なフリだったのかもな。1人で考えるな、という。やばいな。俺はワーク中15分間、1度も面接官の方を見ないでひたすらホワイトボードに没頭していた。で、結果はまずまず..じゃねえ。全然駄目。最重要の機能を忘れる。あー、書いてて全然上手く行かなかったことに気づいた。派遣業務が楽とか言って面接官ちょい怒らせてしまったし。落ちてるかもしれねえ。どうする!?落ちたらやべえ。1から対策、練り直さなきゃ。あーあ。

 

面接後、別会社の説明会が予約してあったので、川崎駅へ向かう。いや、向かおうとしたのだけど、頭が冴えすぎてなんかふらふら。面接後はいつもそうだ。腹が減る。食っても満たされない。脳がヒートアップしちまってる。まだ11時だったので、そのまま川崎へ。ただ川崎つくと、急に説明会行きたくなくなり、急遽キャンセル。言い訳は、〈川崎の会社には就職しないでしょ〉〈今日受けた会社のほうが上。上手く行ったでしょ..多分〉。ネットカフェに1時間だけ入り、予約をキャンセルをした。この日はその後、冷やしラーメンの店、カラオケbanban、1時間の長丁場の電車、友人に誕生日プレゼントを買う、インドカレー、と新しいことやったけど、そこまで心に残る思い出なし。インドカレーについてはまとめてブログに書こう。最後に、またも勉強はゼロ。モチベーションの低下が異常。

 

 

面接に行きたくなくなったけど結局行った話

今日は面接だった。俺たちはいつだって面接。にしても頻繁に面接。13時30分から面接だった。前日の夜は実家に泊まる。最後の実家(in赤羽)。東京の実家に泊まるのも今日で最後。最初で最後。次からは鹿児島が実家。面接の自己紹介が今後楽になるな。長崎、熊本、東京とか言わなくて良い。今まで最低でも現在は東京ってのと、熊本に実家はないってのを必須で言わなくちゃいけなかったから。今後はもう鹿児島一本で通そうか。いや、嘘はつかない方がいいか。

 

面接は13時30分から。この日午前中は佐川急便が買い取り本の回収に来てくれるはずだったのだが、全然来ず、面接に間に合わないのではと焦った。というのは嘘で、ずっとボーっとしていた。携帯をいじったり、股間をいじったり。一応、第一希望の企業のだったのだが、一人で家にいると相変わらず何も出来ねえ。近くにあったナッツと保存食を食いまくり、お腹いっぱいでやる気をなくす。底辺。面接に行かなくて良い言い訳を探し始める。そういう時、だいたいすることは、携帯でこれから行く企業の悪い評判探し。「リクナビの先輩紹介の所に低学歴が多い」「派遣の割合が高い」「場所がやや田舎」「雰囲気が老舗感で成長性が感じられない」どんどん出てくる。うわー。こりゃ受かってもどうせ行かねえよ。よし!本はブックオフに持って行って、まんが喫茶など何か別の事をして時間を潰そう。..そう心に決めた直後、チャイムが鳴る。此処に於いて佐川急便きたる。今ですか。11時58分。ギリギリだよー。

 

佐川急便、速攻で終了。12時3分。行くとしたらギリギリだ。家から最寄り駅まで15分、そこから会社のある駅まで電車で30分、駅から会社まで15分。全てが上手くいけば、ぴったり1時間で着く。つまり今すぐに出発すれば、着くのは13時すぎだ。リクナビ案内では、会社には遅くとも10分前に到着と書いてあるから、今出れば大丈夫だ。でも駄目だ。何もやってねえ。準備してねえ。どうせ負ける。ネガティブが襲い掛かってくる。

 

だが、何故かやってやろうという気持ちが湧き上がる。負け犬の精神。どうせ駄目だってわかってるんだから負けの経験を積もうという感覚。何故だかわからない。いや思い出した。MCバトルだ。急に般若vs焚巻の一戦を思い出したんだ。そこのラウンド2で般若が「どうでもいい 右に審査員」って言っていたのを急に思い出したんだ。評価とか勝ち負けとか知ったこっちゃない、自分のやることやるだけだと思った。「どうでもいい 右に学生 前に面接官」と10回くらい口ずみながらダッシュで駅まで向かった。

 

なんとか面接17分前に会社前に到着。何も言うことを決めてなかったから、手帳とパンフレットを急いで見始める。やばいけど、今更引き返せねえ。ダメ元でやっていくしかないという気持ち。頭のなかでシュミレーションをするけど、全く纏めきれない。もうラップを信じるだけだ。散々聞きまくって、家でも何度も練習した。即興できんだろ、ooh?

 

いざ面接開始。一人かと思いきや、太めの女性と同席。2人だと比較対象ができて、上手く話せない。なんか色々と聞かれるも、タイミングが合わずにスベリ続ける。心が折れそうになるが、開き直っていつも通りのことを言い続ける。絶対興味がないと思いながらも、「研究のことを話してもいいですか?」と自分から切り出す。そしてスベる。そんなことを繰り返した。後半になってやっと俺が得意とする質問が来たので、なんとか小さな笑いと取ることに成功。もはや何のために来たのかわからん。最後に聞かれた、「自分のことをどんな人だと思いますか?」という質問に「心配性」って答えたのは良かったかもしれない。ややウケた。

 

横の女性はぶっちゃけチグハグだった。考えてきたのが丸わかり(ネタ仕込んでる)で、それは問題ないのだけど、内容が大したことなさすぎてうーーんという感じ。俺も人のこと言えないが、俺の場合情熱で誤魔化せるからギリ何とかなっている。ただ、俺が最後にもぎ取ったややウケは、その子が「女子大なのにラグビー部マネジャーやってる」というエピソードで全部持って行かれた。爆笑。俺も笑った。まあ、よく聞いてみると、女子ラグビーではなくて、他大学のマネジャーらしい。つまりセックス。それ以外何も思わないっすよ。面接終わり。

 

面接後、隣の女性と自然に話しながら帰った。一緒に帰るのは自然だったが、話自体は不自然。全く盛り上がらず。まあ4歳も下だからな。正直子供に見える。見栄を張っている所とか。今後会うことあるのかな。セックスをいじれる位の仲になりたかった。最近、彼女より女友達が欲しくてたまらない。女性に叱られたい、アドバイスされたい。今まで一度も昼飯以上の関係になったことがない。これが異常だと気づいたのも23歳くらいだった。バイト先の塾長に「女友達くらいいるでしょ?協力してもらって会話の練習しなさい」と言われてハッとしたのだった。その時は男友達すらいなかったのだが、「まあいますけど..」的なリアクションをしてしまったのを今でも後悔。今だったらハッキリいないと言ってやる。正直に自分を晒しつつ、他人をdisりまくって自分を正当化した方が、嘘つくよりマシなのだ。多分。