無意味のような生き方

組込みエンジニアが怒りと無念をさえずるブログ。

一番つまらないことを言ってしまう

 「面白いことがあったんだけど」という枕言葉が禁止されて久しい。僕が最初に耳にしたのは、ホンマでっかTVのさんまだった気がする。あれから10年。いつも間にか使っている私。全然言いたくないし、そもそも面白い話だと思っていないのに、気がつくと頭に付けていることがある。この話し出しをすると、何かしらのオチがないと終わらなくなってしまうこともわかっているのに。

 

頭の中で浮かんだ選択肢のうち、一番つまらないことを言ってしまうという最悪の癖をもっている。特に、気を遣わなければならない上司や女子の前で、発動する傾向にある。普段リラックスしている時は、思いついた発言の中から、「面白さ」「伝えたさ」を基準に選んで会話している。しかし、上司や女子の前だと、基準が「波風立てなさ」「無難さ」になってしまい、ロクな事が言えなくなる。しかも「無難さ」ならまだ良いのだが、さらに質が悪いのが「手垢のつき具合」で決めてしまうことだ。無難さですらなく、「いかに口&耳馴染みがよいか」で発言を決めてしまっていることがある。要はパクリだ。人と同じでなければ何とでもなる時代に、人がやったことをついしてしまうと悲しくなる。しかも無難とは違い、大きくスベることもある。だけど、スベっても、一番ベタなスベり方だから何も生まれない。

 

自分の中の無難を塞ぐため、今年から青色の服を身につけることを禁じた。どうにかなってくれることを願う。

 

 

青い服の女 新・御宿かわせみ

青い服の女 新・御宿かわせみ